♪ John Cage Piano Works ♪ Herbert Henck, Pf [Classic Favo.]
これね、結構懸案でスタ…
John Cage も亡くなって来年で20年ですか。多分20世紀でもっとも影響力のある作曲家だったはずですが、いまや…ってまあ、一般受けしないだけで、まだまだ影響力絶大?
んで、この曲っつぅより盤ですが、知ったのは、またしても長岡鉄男氏。あの「外盤A級セレクション」で紹介されていたのがきっかけ。ですからホントはアナログレコード盤で、超絶音響をって趣向ですが。
で、ヘンクさん自体もコレで知って、あれこれ集めてる訳(例えば、コレとか)ですが、この盤はずっとなかったんでして。最近また思い出して、Amazon で探したら、あったあった、って訳で。
直訳すれば「(諸)変化の音楽」となる訳ですが、元ネタがちゃんと有るので和訳は「易の音楽」となります。
易とは…そう易経(イーチン)でんがな。実際にはコイン3枚で代用したらしいけど、ひたすら易る(って言い方あるのか (^_^; )こと9ヶ月、餓死しかかったとか言う話も有りますがね(ホンマかいな)、偶然だけで音要素のすべてを決めていったのですな。
ケージの特徴の一つに、人間の作為を排除しようというのがあって、そこから偶然性を持ち込んでくるのですが、ここではパフォーマンスでの偶然ではなくて、作曲のプロセスでの音の意図的選択を排除しているのです。ですから出来上がった楽譜はかなり演奏不能…足が3つないと出来ないペダル指定、人の能力を超えた強弱指定…で、師曰く「このような場合、演奏者は各自の裁量を用いて対処するべきである」だそうな。
ケージの傍に超絶演奏で知られるDavid Tudor がいたのも幸い、実際には彼の為に書かれているような面も多々あるケージのピアノ曲ですが、ヘンク氏もナカナカどうして。(な〜んて分かったようなことを言ってみたが、私ゃ、ワカランて (^^ゞ )
まあ、でもコレは流石にゲテモノかな? しかも聴く分には、そういった“無作為” なんて陰も形もなくなりますしね。(ってか、演奏者は非常に苦しい作為が続くんですがな。)
あのゆ〜め〜な「4分33秒」も含めて、ケージってなんかエセっぽい印象もあったりしますがね。でもそれを払拭するのは、例えばこの間聴いてた、Francesco Tristano のDeutsche Grammophon 初録音の中のケージの比較的初期のピアノ曲なんかをね、聴いてみれば、とてもノーブル、大したもんだ、となるはずですね…おんやぁ?
こんなのもあったのですな。録音が2002年で3年寝かして出てたようで。Henck さん、ECM でもずいぶん前から入れてたのね、な〜ん知らんかった。でもまあ、Manfred Eicher 氏とはうまくかみ合いそうなHenck 氏、むべなるかなですが。
ま、単にアンビエント音楽として聴いても悪くないと思いまする〜ぅ。
この後のケージってあんまり知らないからなぁ、そっちもぼちぼちと聴いてみましょうかぁ?
2011-12-29 20:30
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