~ TEAC オー・カセ ~ イカモノというか、イカニモ [old-fashioned]
コレ見てわかる人も
もう相当おじさん(笑)
何故かハードメーカーであるTEAC が媒体を発売して見事にコケタ、オー・カセ。
オープン・カセットテープ、なんですと。
発売はいつ頃じゃろう?もう覚えてないけど、多分20年位前ではなかったか…
要はテープをリールに納めて、そのリールを着脱できる筐体にはめ込んで使用するわけですな。
カセットテープのスプールには元々フランジはなくて、テープサイドは低摩擦処理したシートを筐体とテープの間に挟むことで支えていたのですね。そのシートはブラックなものが多かった(要はカーボン含有紙)のですが、しかしシースルー筐体が流行るようになって、シートも透明なものが用いられるようになり…次は外観での差別化のため(多分機構上の理由よりそっちでしょう)、オープンリールみたいな小型のフランジありリールを内装したものも登場。(最初はどこやったかね、太陽誘電?)
で遂にはそのスプールを着脱できるようにした訳ですな。
しかし見事にこけちゃいまして、忘却の彼方へ…皆様覚えておいでですか?私はこの間まで買ってたことさえすっかり忘れてましたが、ひょっこり出てきたのでした。
買ったのは、すでに半額叩き売り状態でしたんで、まあ経済的ハードルも下がって、イカモノ好きの琴線に触れたと言いましょうか。(爆)
で、ヤフ前ならともかく、ヤフ後の私としては…「お、売れそう」(爆)
只今ヤフに出品中でございます。←よろしかったらクリックを
でまあ、blog エントリとしてはもう少し突っ込んどきたいので…
つまりはハードメーカーがやらかしそうな失敗ですってこと。カセットテープ最大の売りである利便性を犠牲にしてまでこんなしちめんどくさいこと、一般人がする訳ないやないですか、という意味で、『イカモノ』というよりコリャ『イカニモ』ですかの。
まあわても製造業に身を置いておりますんで、他山の石としたいところ。さ、突っ込んでみまひょ~。(笑)
“何本持ってもわずらわしさがありません” …脱着そのものがそもそもわずらわしいヤロが。
“同じスペースで、今までの数倍以上のストックが可能” …まあそうかな?でも丸いものは収納効率は悪いけどね。あと小さすぎて、たまりすぎると発見困難かと…(なんか専用の10巻収納ケースとかあったらしいですけどね。)
“プロ並の編集が自由自在に” …カセット横置きでカバー無しならそうやろね。で、そういうハードをTEAC さんとしては提供した訳?
スプライシング(カットして継ぎ接ぎ)とかのことを言っとるのかな?でしたら別に普通のカセットでも同じように出来ると思いますけんど。現に私も何本か(編集ではなくて、絡まってしまったのを一部救済するための再接合ですが)やったことありますけど、何か?
“カセットハーフ(筐体のことね)分ぐっと経済的” …これが読み違い。このあと主流はバラではなくパック売り、大量生産でハーフ付でも十分安くなっちまってましたからね。この辺が感覚的に読めてないというところが『イカニモ』ハードウェア製造メーカー。
“摩擦抵抗を…” …まあ機構的にはどう有利なのかはよ~わかりませんので、ここは突っ込まず。(^_^;)
“アウトドアのリールチェンジはファッションそのもの” …物珍しいダケヤロ。そんなんすぐ飽きられまっせ。
大体やね、私らフライフィッシャーだって、現場でのスプール交換は気を使うんやから。(コンコロコンコロ…ボチャ ( ̄▽ ̄;)! ) ましてやあんなしちめんどくさいの、しかも落とすと巻きがほぐれて被害甚大。アウトドアでチェンジ?じぇったいあり得ね~ぇ!
あと、ひとつ上の画像でちょっと見切れてますが下のほう。
“オート・テープセレクタを装備したレコーダーで使用する場合は…”
カセットには背面(と言ってますがどこが背中?ヘッドなどが入る開口部の対面側ですな)に誤消去防止用の爪以外にテープの種類識別用の爪(というか、本来は固定なので穴ですがね)があって、必要に応じて折ってくれ、とのことですが、例えばメタルテープを使ったあと、ノーマールテープを使うときはセロテープなどで認識孔を塞げば良い訳ですけど、ついつい忘れません、そんなの? ノーマルで録音後、妙にシャリシャリした音じゃの…( ̄▽ ̄;)! …となるダケヤロね。結局コレ使うんならマニュアルセレクタの方がいいということですな。
或いはテープの種類ごとに筐体用意するか。(どこが経済的や~)
もしくはテープは一種類しか使わないか。(本末転倒や~)
ま、とにかく下手をすると、もう既にカセットテープ自体が忘却の彼方、更にそれ以前のオープンリールの風情もあり、これはもしかしたら、レトロチックな雰囲気を味わう小道具として、正に今、通の間で流行るなんてこともありかも知れませんが…わしゃ、イイワ。(w)
ふと思い出して、ティアックオーカセと検索したらここに来ていました。
まあ、いまにしてみればバカバカしい代物かもしれませんが、
それはティアックさまの冒険心ということで許してくださいませ。
ちなみに私もおじさんということになりそうです。
まだかろうじて30代です…が。
今は処々の理由でオーディオからすこし距離を置いていますが、このカセットにはたいへんお世話になりました。
オーカセはおっしゃるとおり、まあまあ面倒なものではありました。
これに併せて、タペックスのリンペーザも所持しております。
どちらも今となってはほとんど活躍していませんが、二度と収録できないであろう(マイケルもある!)ソフトが膨大なので、デッキが動くうちにデジタル化をと思っています。
かろうじて稼動するデッキはナカミチのCR-40のみ、DBX-NRのは外付けのDBXの40Xで再生しています。
中学時代にやっとのことで購入したティアックのV-800Xは不動になっています。愛着があり捨てられません。
オーカセのこのころのテープでしたね。
by さかい (2009-06-29 19:42)
さかいさま、いらっしゃいませ~。
まあイカモノ好きなので、バカバカしければバカバカしいだけ楽しいのですが、何か(死語)。
ナカミチは欲しかったですねぇ…
うちのSONY の333 はまだ何とか動きます。
(早送りと巻き戻しが出来んけどね…どこのか忘れたけどハンドワインダーがあるんでエエですけど。)
by keytaccata (2009-06-29 20:34)