~ Romano Levi のGrappa ~ 昨日のお買い物 [スピリッツのれびゅ~]
え~いっ
清水の舞台から飛び降りたツモリ
しっかし、カワイイ清水の舞台
イタリア通ならもうお分かりですね、そう“天使のようなグラッパ職人”の呼び名も高い、Romano Levi お爺さんのグラッパを遂に買いましたです。もっとも、バカ高い竹竿やリールをガッツンガッツン買ってる身としては、2万ぐらいなんじゃい、と思ってしまったりするので怖いですが。(^_^;)
色はなるべく薄めのものを狙ったんですが、ちょっと色付いてますねぇ。まあでもコレくらいがちょうどいいかもしれませんが。
さてロマーノ・レーヴィ爺さんのことを少し。
御年74歳のグラッパ職人。お父さんの代から受け継いだのが1945年、以来今では他にやるところもなくなった直火による蒸留(今グラッパ蒸留の主流は一種の湯煎ですな)にこだわり、バルバレスコのブルーノ・ジャコーザの目の前にある工場兼自宅には電話もなく、取引したい人は直接行かないといけない。年平均600Lの樽で15~20樽ぐらい蒸留して、トネリコ、サクラ、オーク、アカシア、栗などの樽で1~10年ぐらい熟成。(よっていろんなカラーのが出来上がる) ラベルは全て手書きで、その日書けた分だけ瓶詰めする。などなど、伝説のグラッパ職人です。(多分生ける伝説の竹竿職人R. W. Summers 以上かも…いやLevi さんはeBay に出品したりはしないか。(爆))
でも、どうも電話はちゃんとあるみたいですよ。まあそんなところが伝説たるゆえんでしょうけど。
ご案内でしょうがGrappa とはワインの搾りかす(イタリア語ではヴィナッチャ)で造る蒸留酒ですが、Levi 爺さんのは原料も超一流、Gaja あたりのヴィナッチャを使うそうな。(何でも昔はその代価に自分とこで造った葡萄をあげてたらしです。えっ、アンジェロ・ガイヤに葡萄あげてたの。(^_^;))
燃料も、蒸留後のヴィナッチャを搾って乾燥してから使うそうな。
で、灰は畑に…ちゃんとリサイクルされてる訳。
直火蒸留も長所があって、搾りかすの中の皮が広がらないので中にあるメチルアルコールが溶け出しにくくなるのでいいのだとか…
あと、湯煎方式だとアルコール度数がどうしても高くなるので後で薄める必要があるのですが、直火は40~60度ぐらいに収まるので薄める必要はないそうな。(でも従ってモノによって度数もマチマチ、どこからどこまでも個性派ですな。)
で、ラベルの話。
こりゃ落丁じゃないですからね。こんな感じでアートっぽくやってるんですな。しかし私が買ったのはちょと地味ですかねぇ。え、どこが?ですって。なんせね、レーヴィ爺さん、すんごいセンスの持ち主なんよ。74歳が手がけるにはカワイ過ぎ。 最近のは、個展開けるぐらいですね。しかし初めからそうだったわけでもなく 、90年代ぐらいからここ十何年かの成果らしいですが。はじめは文字だけだったらしいですね。流石にいろいろ買ってお見せできる訳ではない(破産するっちゅうの(^_^;))ので、例えばこちらなどご覧下され~。
池袋 The Crane の Picture Gallery
なお、The Crane にもLevi 爺さんの紹介ページ がありますので、爺さんのご尊顔を配したい方もそちらをご利用されたく。(The Crane 良さそうですね。池袋近辺お寄りの際は行ってみられてはいかが?/あ~わたしゃ行きたいが行けん~、誰か出張ネタ作ってくれ~)
コルク栓もなかなかかわいいでしょ。
さてラベルには何とかいてあるのか…
イタリア語はトンとわからんし…Crane のページ見てるとGaja とかいう文字も出てくるので、Grappa のスペックが書いてあるのか?少なくとも4行目は“(Alba)”(地名)でしょうか。
う~んわからん、誰か読んでくれ~。
さて、お味ですが、2万円の感動はあるかと言うとちょっと…でも非常に複雑で、以前エントリしたアルド・コンテルノのよりは明らかに格上ですね。まあ同じ値段のワイン買ったと思えばこっちの方が全然コストパフォーマンスは上ですから。
なんせ手書きのラベルを止めるとかいう話が持ち上がっていて(ご本人の年齢の問題ではなく、衛生上の問題らしいです)、また希少価値が上がりそうですし、手に入るうちにと入手してみました。壜熟も期待できそうなので、しばらく置いといてちびちびやってみましょうかね。
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