♪ Solomon の ベートーヴェン ♪ 慈愛溢れる世界 [Classic Favo.]
1902年生まれ、8歳でチャイコの1番(協奏曲ね)を弾いてデビューし、9歳でバッキンガム宮殿で御前演奏…神童ソロモンと呼ばれたため、以降ファーストネームしか名乗らなかったSolomon Cutner さんでしたが…
突然の右腕の故障により脂ノリノリの54歳で演奏生命を絶たれたのは大変残念…お亡くなりになったのは最近で1988年85歳でした。智情意のバランスの取れた、イギリスのギーゼキングとでも言うべきピアニストです。
最近ですとギレリスさんも残念ながら全曲録音を果たせなかったベートーヴェンのピアノソナタ、ソロモンもまたそうでしたが、こうして後期ソナタが残っているだけでもありがたいですなぁ。
いまだにNHK-FMで『名曲の楽しみ』やり続けている吉田秀和御大は、29番『ハンマークラフィーア』を高く評価されていましたが、そっちはAmazon にはないようなので、こっちをとりあえずご紹介。
私ベートーヴェンのソナタは特に31番がお気に入りでいろんな方のを聴いてますが、これもすばらしい。けれんみなく淡々と、しかし実に滋養に満ちた演奏です。あ~、でも四曲の中で最上のパフォーマンスとしたらヤッパ32番でしょうか。
なお廉価版扱いでジャケ写真が出ないようなので、手持ちのをUPしますが、同じものではないかもしれません。悪しからず。(中身は同じものでしかありえません)
…というのが、今年の前半にlivedoor blog のサイドバーに出したものでしたが、その後なにやら増えてますし、いくつかご紹介。
Beethoven: Piano Concertos Nos. 1-4; Piano Sonata No. 14
- アーティスト: Ludwig van Beethoven, Andre Cluytens, Herbert Menges, Sir Adrian Boult, BBC Symphony Orchestra, Philharmonia Orchestra of London, Solomon (Solomon Cutner)
- 出版社/メーカー: EMI
- 発売日: 1995/10/17
- メディア: CD
アマゾンで今は扱いがないようですが、念のため情報用にリンク載せときます。
Beethoven: Piano Sonatas Opp. 90, 101, 106, 109, 110 & 111
- アーティスト: Ludwig van Beethoven, Solomon (Solomon Cutner), Solomon Trio
- 出版社/メーカー: EMI
- 発売日: 1993/07/20
- メディア: CD
Beethoven: Piano Sonatas 1, 3, & 32
- アーティスト: Ludwig van Beethoven, Solomon Cutner
- 出版社/メーカー: Testament
- 発売日: 2000/10/10
- メディア: CD
Beethoven: Piano Sonatas 26, 27 & 29
- アーティスト: Ludwig van Beethoven, Solomon (Solomon Cutner), Solomon Cutner
- 出版社/メーカー: Testament
- 発売日: 2000/11/14
- メディア: CD
Beethoven: Piano Sonatas 17, 18, 21 & 22
- アーティスト: Ludwig van Beethoven, Solomon Cutner
- 出版社/メーカー: Testament
- 発売日: 2000/11/14
- メディア: CD
Beethoven: Piano Sonatas 23, 28, 30 & 31
- アーティスト: Ludwig van Beethoven, Solomon Cutner
- 出版社/メーカー: Testament
- 発売日: 2000/11/14
- メディア: CD
Solomon Plays Beethoven Pn Son Nos. 7, 8 Pathetique 13, 14 Moonlight
- アーティスト: Ludwig van Beethoven, Solomon Cutner
- 出版社/メーカー: Testament
- 発売日: 2000/10/10
- メディア: CD
25 Variations & Fugue on a Theme / Intermezzo 2
- アーティスト: Brahms, Beethoven, Solomon
- 出版社/メーカー: Enterprise
- 発売日: 1999/05/18
- メディア: CD
ソロモンのベートーヴェンを一言で総括すれば「慈愛」ということになるんじゃないですかね。テクニックの完璧さ、智情意のバランスが取れているという点、最初にギーゼキングと比べましたが、実際二人を比べるとギーゼキングはちょと硬めかな。ソロモンのほうが大きく包み込むというか、そんな感じ。
吉田さんも書いておられますが、リヒテルは巨大すぎてどうも…という方にもお薦めです。そお、大きいけど包み込む感じ、これですな。残っているのがモノラル録音のみなのは残念ですが、それをもカバーしうる演奏内容です。
ちょっと偉そうに能書き垂れすぎましたね。(^_^;)
では…
コメント 0