♪ 菊地成孔 南米のエリザベス・テイラー ♪ [Jazz Favo.]
6週間もかかったわけじゃないけどね…
って何のことかわからない方はこちらのエントリへどうぞ。
あの後注文しようとしたら在庫アリ(06年09月中旬)…でもデギュスタシオンの方を頼んだのは7月末だったので、まあ合ってるのかもね…
内容は…どういったらいいですかの。『南米のエリザベス・テイラー』というものを捏造してそれに仮託してアルバムを構成してる、とあっさり言えばそうなるんですが…。まあ一種のエキゾティズム・ジャズってことにはなりますかね。バンドネオンも使われているし。
菊地氏は実際ブエノスアイレスに旅する機会があって、その印象なども基に作られてるらしいですが…でもこのしとの場合、単なる私小説ジャズにはなりっこないんでして、語ってると大変なので端寄らせていただきますが、興味ある方はググって下され~。
私がチョット興味があるのは前作も通してある種の好みがあるなぁってこと。例えばハープのグリッサンドが大好きなんだなぁ、とか。コレを菊地節とでも言うんですかの。
今回も、一見叙情的なようでいて、湛えられているのは飽くなきコンポージングへの希求、って感じがします。でも流石になにかきっかけが与えられないと進まない、それは結構情的なもので…という点はクリエイトという行為のオモロイところでんな。
おりしもダリの回顧展が大々的に行われているようですが、(ああ、行きたいけど暇無し、ダリの絵ってかなり小さいものが多いので現物を特に間近で拝見する価値が大なのですがね。) ダリの場合のアリ、とかチーズ、とかいうのが、このアルバムではエリザベス・テイラーなんでしょうか…そう、ちょっとシュールなとこもありですの。
なんでもワールドミュージック系の評論家には不評、というよりケチョンケチョンだったようですが、まあ連中だとシュールって切り口では見れんでしょうからねぇ?
まあ音楽自体の推進力はなかなかの物、ヘンな先入観無しで楽しんだ方がいいかもしれませんね。
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