～ ON THE ROCKS ～ まあ気持ちはわかるけど…

いろんな意味で

オン･ザ･ロック！

…とはいかなかったも。

フィンランドは首都のヘルシンキ郊外、フィスカルス在住のアリ･トゥルネン氏は、石や金属を使ったアクセサリーのデザイナー。

その彼が、ソープストーンという石を使ってリリースするのが、石の氷…

 

８個の、大きさ約2.1cmの立方体石が、氷の代わりって訳です。熱湯消毒の上、よく冷やすと、霜などまとってなかなかおされ。

後は氷と同じ、グラスに入れてお好みの飲み物を注ぐ…

しかしねぇ…まあ端からわかっていたことですが…どう頑張っても石は氷の代わりは出来ないのでして。

つまり、なんで水（氷）を使うのか、根本的な考察が欠如してるんだねぇ…それは比熱って奴。

ソープストーンの組成はマグネシウムにタルク（滑石）…珪酸塩に近いということで、二酸化珪素で見ると定圧比熱は703（単位はJ/kg･K）、金属類はそれ以下ですから～。

一方、氷は2060、水にいたっては4186 …単純にいって氷の１／３程度の比熱しかないってことは、冷却能力もそれだけってことだヨン。（以上Wikipedia より）

それと冷やす相手が飲み物だと、その主成分は比熱の高い水、すなわち簡単には冷めないものを、能力の低いもので冷やすのだからもっと不利でっせ。

ですからねぇ…既によく冷えた飲み物をそんなに熱くない部屋でしばらく保冷するぐらいならいいけど、真夏の炎天下じゃどうでしょうねぇ？あるいはホットで入れたコーヒーでアイスコーヒーつくるとか、とても無理ではないかい？

で、当然試してみましたわさ、まずはオンザロックで…ヤッパリねぃ。室温のウィスキーをまともに冷やすことすら出来んよ、コレ。

あんまり暑くならない国の人ですから、その辺検証不足だったのかなぁ。（ま、検証ってか、勘でわかりそうなもんですがね。）

あとオンザロックですとねぇ、アレ薄まっていくからいいところもあるのでして。注ぎ足す楽しみとかね、逆にある程度酔いが回ったら薄まったので穏やかに酔い持続させるとかね。

あともうひとつ問題なのが臭い。勿論コイツは無味無臭ですけどね…例えばウイスキーに入れた後、軽く濯ぐぐらいじゃウイスキーの香りが消えませんから～。しばらく水につけておかないとだめ。つ～まりは洗うのも大変でっせ。

ま、いろんな意味で氷の代わりはじぇったいムリムリ…イカモノ好きのワラクシなので、ある程度分かった上で買ってるので、私は構わないけど…敢えて言っちゃえば、まともにコレ買った人は「詐欺だ」って言いかねない内容だねぃ…

ヤッパリアーティストなんでしょうねぇ。実用品ではなく、氷のオブジェ（って氷で作ったオブジェじゃなくて氷を模ったオブジェね）としてみれば、まあそこそこ面白いかも？

コメント 2

オモロイ商品ですね。
何の値打ちも無さそうなところが、逆に購買意欲を
そそりますな。買いませんけど。(;^_^A
逆の「熱する」には石も有効なのでしょうが冷やす
のは不得意でしたのね・・。
by サルモサラー (2008-01-28 00:14) 

サルモサラーさま、ども。

ああ、そうなんです、もしかしてミニ石鍋は出来るかも、とは思いました。
（耐熱800℃）
でも具材と間違って取り上げてアチチ…だったりして。
（まあ、重いから箸では摘みにくいけどね。）
by keytaccata (2008-01-28 08:25)