∵ 城端麦酒の絹香(きぬのかほり) ∵ 10年目にして遂に… [あわざけのれびゅ~]
地ビール界のイチローの
11年目の新作は…
昨年10周年を迎え、ますますご発展の城端麦酒。
もともと地産地消を標榜し、まず間違いなく日本一ちいさな地ビール屋としてはかなりバラエティに富む商品展開。しかし、地元産品を使ったビールはさほど手をつけてなかったと言うか。(って、コレを城端麦酒愛好2周年のワラクシが言うのはなんですが。)
そこには多分ちいさな醸造設備故の割り切りが…モルトを造るところからはせず、モルトエクストラクトにバーレイシロップ(輸入材ですな)が原材料。となるとどうしてもグレイン系で地元の産品という訳には行かかったのでしょうか。
しかし去年はお伊勢内宮にも店舗を構える某老舗から醸造施設を移設したり、着々と準備を進め…遂に時は満ちたのですね。
まえまえからな~んとなく伝わってはいたのですが…なんと城端初めてのホワイトエール系。
登録会員以外見れんケド、一応地元紙の紹介記事も張っておきますで。
風土薫るビールいかが 城端麦酒が商品化 ~ webun (北日本新聞Web)
原材料のメインは相変わらずなのは致し方ないとして、そこに
(1) 城端ゆかりの小麦農林10号
城端麦酒工場付近蓑谷で育てられた農林10号小麦。しかし、ゆかりは単に産品というだけでなく…
地元では「権次郎麦」と呼ぶそうで…この品種を交配改良で(なぜか秋田で)開発した、当地出身の稲塚権次郎さんから。
その業績たるや…立派なものです。詳しくはこちらなど…
JOG-mel No.555 稲塚権次郎とボーログ博士 ~ 世界を変えた「農林10号」
~ メルマガスタンド [メルマ]
世界の食糧危機を救った「小麦農林十号」 稲塚権次郎 ~ Fujitsu HP
(2)シルクパウダー
これはね、なんとなく読めてました。城端特産で麦酒に添加できるもの…
シルクパウダーは化粧品材料、食品添加物として最近注目されて、丹後なんかでもあるようですが、城端でのその素材の存在をワラクシが知ったのは去年ですがね。即ビールに入れたらとか思ってたのでした。
富山の山際では(って日本全国そうかな)どこも昔は養蚕業が盛んでしたから。今でも残っているのは八尾とかここ城端がまず挙がりますの。
多分こちらのですかね。
(有)吉村絹織 ~ 城端商工会所西部HP
(3)ゆず
え~これはちとどうなのかよく知りません。この辺だと庄川町(今は正確には砺波市庄川町)金屋地区のが有名かな。ってか、どうも栽培地としては日本最北限らしいのですが。ま、城端に産地があってもそれは庄川町よりやや南だから北限でない…
城端付近だと農産品では干し柿がゆ~め~なのでそっちかなとも思っていたのですが…ま、それじゃホワイトエールにはならんですの。
ホワイトエールだとシトラスの風味を加えるのはありですから、ということでの当確でしょうか。
実は1月最初の酒家蔵部詣でで生樽はすでに頂いていたのでして。いやぁ~すんばらしぃ。
何のかんの能書き垂れてもモノが旨くなければねぇ…もちろん試作はされてるんでしょうけど、初回でこの出来はすんばらしいねぃ。
そう、初めからちゃんとしたもの造って勝負しないと、地産地消なんて絵に描いた餅で、消し飛んじゃいますから。
腕を上げ、確実に出来るようになるまで待つ…賢明な判断ですね。
しかもこれは限定ではなく定番商品となるそうな。それはありがたい…酒家蔵部のナマ定番、Hoegaarden (って自分はそのグラスで飲んでる訳やが w )を駆逐してしまうかもね。( ̄ー+ ̄)
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