♪ Francesco Tristano / BachCage ♪ Bach/Cage ではなく… [Classic Favo.]
いやぁ、じぇんじぇん、知らんかった…
フランチェスコ・トリスターノ(・シュリメ)はルクセンブルク出身のピアニスト。ジュリアード出身で、オルレアン20世紀音楽国際ピアノ・コンクール優勝。と、まあ書けばクラシックの普通の演奏家かというと…こんなんも出してましてね。
これはテクノ系とでもいうのか。ジュリアードにいる頃、電子楽器にも手を染めて、テクノ系にはまったらしい。
聴いてると坂本教授の若い頃をさらに才気煥発にした、ってぇ感じ。あと、作り方的には…トリスターノはんは、バッハを良く取り上げ、ジュリアード時代に私家版でゴールドベルク変奏曲を録ってるらしいので、グールドと比較されがちですが、こっち系を聴くと、思い出すのは同姓の…レニ・トリスターノ。とてもクールにインプロやってるところがね。 (まあほんとの姓は Schlimé シュリメ らしいけどね。ミドルがトリスターノってコトはイタリア系ルクセンブルク人?)
で、クラシック音楽家として、Deustche Grammophon ではデビューの、“BachCage” ですが、要はバッハもケージも同じ舞台で、本人がキュレーターとしてインスタレーションを展開するみたいなことを仰ってまして。自作も加えて、クラシックの作り方ではない、現代アーティストがアルバム作るやり方だねぃ。
例えばケージはプリペアード・ピアノの作品があるので、逆にバッハも音響操作してたりね。(流石にかなり操作を掛けたのはおまけのように最後につけたフランス組曲1st のMenuett II のみですが、でも遠慮せんともっとやりゃ~いいだがに)クラシック=ナマ音てぇ垣根を取っ払ってくれるか期待ですが。w
しかし、ケージは久しぶりに聴きました。やっぱヨーロッパの方が影響が大きかったので残ってるのかねぇ。
で、このにいさんのバッハもオモロイよ。ピアノでハープシコード風なんです… つまり、ハープシコードはピアノのように音の強弱で抑揚をつけれないので、テンポのずらしでそれをやるんですが。(アゴーギグですな) で、グールドさんよりはピアニスティックに弾いているんですが、それに加えてずらしも使ってまして。
で、音響処理に関しては、全体的にちょっと人工的エコーを掛けすぎか?って位になってもいるのですが、それでずらされると一種快感と言うか、なかなか変わった境地に達してますね。
まあ、でも多分このアプローチだけではなく、いろいろやってくれそうですので、将来が楽しみでんな。
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